英国発の新しい保育の仕事
チャイルドマインダーは英国発の新しい保育の仕事として注目を受けているものです。
日本における保育の資格には、保育士の他に幼稚園教諭やベビーシッターなど福祉系の民間資格がいくつかありますが、このチャイルドマインダーはそれらとはまた全く異なる次元からのアプローチをすることができる子供のための資格技能となっています。
チャイルドマインダーは英国では国家職業資格として高い位置づけをされている資格でもあり、集団保育では見落としてしまいがちな子供一人ずつの個性を伸ばし可能性を広げるということを目標とした保育をしていくということが特徴になっています。
特に注目なのが子供の自主性を伸ばすための教育方法で、職業名である「Child Minder」の示すように子供の心や精神面に重点をおいたものになっています。
厳密に言うならば日本の保育士が子供の健康面に配慮をした安全のための保育を行うということに対し、チャイルドマインダーは子供のためのカウンセラーという意味合いの方が高いということにもなります。
日本におけるチャイルドマインダーの資格
日本でチャイルドマインダーの資格を得ようとする場合、いくつかの民間団体で主催しているものから選ぶことになります。
日本におけるチャイルドマインダー資格は大きく2つあり、英国のチャイルドマインダー資格をそのまま日本語に訳して勉強できるようにしたNCMA,Japan(日本チャイルドマインダー協会)のものと、日本の特定非営利活動法人である新保育学会が主催するチャイルドマインダージャパンのものとがあります。
どちらかといえばNCMA,Japanの方が若干知名度が高い印象があり、多くのスクールや通信教育で資格取得のための講座を受講することができるようになっています。
これら2つの資格は内容としては基本的なチャイルドマインダーの考え方や技術を学ぶということでは一緒なのですが、受講後のサポートやより専門的な上位資格の内容が少しずつ異なってくるのでどちらにするかはよく内容を比較して選ぶようにしましょう。
受講は保育士や幼稚園教諭のように短大・大学への進学は必要なく、各団体が認定する学校に通学したり通信講座を申し込むことでできます。
そのため現在保育士として現役で働いている方の中にも空き時間を利用して勉強をしたり、私立の保育園ではスタッフに積極的に受講をすすめたりするようなこともあります。
専門職にもキャリアアップにも使えます
NCMA,Japanでは、認定校での学科修了をした人に対して会員登録をすすめ、そこから仕事を紹介していくというシステムをとっています。
チャイルドマインダーとして働くときには、専門職となる場合とその資格を活かした他の保育施設でのキャリアアップをするという二種類があります。
専門職となる場合には、NCMA,Japanのような信頼できる団体から公認をもらい、看板を掲げてもよりの施設で開業をするという方法が一般的です。
既に開業しているところでスタッフとして採用されることももちろんあります。
一方でキャリアアップとする場合には、保育士として仕事をしながらより子供の心に寄り添った保育をするときに2つの資格を合わせて職場を探すということになります。
いずれにしても、従来のような保育士としての働き方から一歩進んだ積極的な児童保育・教育をしたいという人にとてもおすすめです。