体調不良になっても・・・
保育士を辞めたい理由に、「体調が悪くても休めない」ということもあります。
保育士はギリギリの人数でシフトを回していますし、担任制になっていますので、その人が休んだ変わりの人というのは存在しません。
なので、本人が具合が悪くても、よほどのことがない限りお休みをすることができないのです。
新年度が始まってから、シフトや担任などのシステムを変更することができないので、一度決定したら年度末まではそのポジションをしっかりと全うしなければなりません。
そのため、結婚をして今後子作りの予定があるという方は、年度末をもって退職しなければならないことも少なくないようです。
一般企業であれば、妊娠をするまでは普通に勤務することが許されているところが多いですし、つわりなどの体調不良で欠勤をすることも、あまりよろしくはないにせよ可能なところが多いと思います。
しかし保育士の場合は、つわりなどの体調不良で欠勤することが許されないので、その可能性があるならば、その前に辞めなければならない、ということになります。
ポジションに穴を空ける訳にはいかないので仕方がないことなのかもしれませんが、そう予定通りに人生が進まないこともありますので、もしものときがかなりきつい仕事であるといえるでしょう。
園児から移されることも・・・
また、保育園の園児達は、保護者が仕事を休むことができないので、多少の風邪くらいであれば登園させる家庭が多いです。
そのため、他の園児に風邪などの病気が移りやすいのですが、こういった病気は保育士にももちろん移ります。
移った風邪の症状が治まってきた頃に、他の園児の風邪が移ってしまうので、通年風邪をひいているという保育士も少なくありません。
しかしゆっくりと休養をとる時間がなかなかないので、症状が長引くという悪循環なのですね。
日頃の体調管理をしっかりと行わなければならないのはどの職業でも同じかと思われますが、保育士の場合は園児から病気が移ってしまうということがあるので、一般企業で仕事をしている方々よりも、体調を崩しやすい環境にあります。
それでもお休みをすることが難しいとなると、「ちょっともう続けていけないかも……」と思ってしまうのはしかたのないことかもしれません。
保育士不足ということもあって、ギリギリの人数でシフトを回していることも簡単に休めない原因になっていると思われますので、少しでも保育士不足が解消されたら、体調不良を引きずる保育士は減るのかもしれませんね。