保育士のいじめ
保育士が辞めたいと思う原因に、いじめの問題があります。
いじめというと、学校などを思い浮かべてしまいますが、一般企業でも
いじめがあるのですから、保育士同士の間でももちろんあります。
保育士は少ない人数で園を運営していかなければならないのに、
どうしていじめなどというものが起きるのか。
他の項でも触れた、女性の多い職場であるということもると思いますが、
とにかくこうした子供じみた行為は一刻も早くやめていただきたいものですね。
ここで、保育士の離職率について考えてみましょう。
保育士の離職率が高いと感じている人と、離職率が低いと考えている人で、
かなり差があるといわれています。
実際に、ある保育園では先生の入れ替わりがとても早いのに対し、
別の保育園では、ほとんどの先生が10年以上働いている、長い方になると
20年働いている先生もいらっしゃる、ということですので、人によって
イメージが違うというのもうなずけますね。
これはやはり、人間関係の良し悪しが保育士の定着率を左右しているといえます。
離職率の高い保育園においては、どの年代の先生も続かないというケースもあれば、
若い先生だけが辞めていくというケースもありますので、これも何らかの人間関係が
影響していると考えてよいでしょう。
人間関係のトラブルで多いのは、新しく入ってきた保育士に対する
ちょっとした意地悪、またはひどいいじめなどが原因であることが多いようです。
仕事に対して一切認めるところはなく、非難ばかり浴びせられたり、
挨拶をしても無視される、挨拶を無視されるのでこちらからもしなくなると、
「挨拶をしない」と園長に陰口を言われてしまうなどの、いじめまがいの行為に
耐えられる辞めてしまうという方が多いのだとか。
こうしたちょっとしたいじめは、しているほうはあまり気にならないかも
しれませんが、毎日されている方は本当に辛いですよね。
かわいい子どもたちの前で辛い顔をするわけにはいかないので、
本当は辛いのに笑顔を見せていなければならないということも、
とても辛いと思います。
ひどいいじめになると、保護者との不倫をでっち上げられたという方も
いらっしゃるようですから、その陰湿さが伺えますね。
対処法
こうしたいじめの対処法は、やはり転職をして環境を変えるか、
もしくは開き直ってしまうということになるようですが、どちらかというと
断然転職をされる方が多いです。
有資格者であれば、保育士不足の地域が多いので、比較的簡単に
転職できてしまいますから、あまりにひどいいじめなどがあれば、
すみやかに転職してしまうのもよいかもしれません。
保育士の定着率が悪いことに園長が気づけば、
その元凶がどこにあるのかおのずとわかるはずですから。
それを理解しない保育園は、いつになっても保育士の定着率が
悪いままになってしまうと思います。