人間関係のトラブル
保育士を辞めたいと悩まれる一番の原因は、
「人間関係が悪い」ということだといわれています。
どの職場でも人間関係に悩むことはあるかと思いますが、
保育園という職場は、比較的大人が少ない環境で働くからか、
人間関係のトラブルが多いようです。
さまざまな年代の人が働いているから、ということも
あるかもしれませんし、元気過ぎる子供たちの相手をすることで
ストレスが溜まってしまい、大人同士の関係がギクシャクしてしまう
ということもあるかもしれません。
いずれにせよ、保育園の退職理由の上位に
「人間関係の悪さ」があるというのは、事実のようです。
人間関係の悪い例などは、ほかの項でも触れている「いじめ」などが
直接の原因になっていることが多いですが、そのいじめはどこから
始まっているのかということを考えてみたいと思います。
やはり、先輩保育士の人間力が乏しいと、
保育士全体の人間関係が悪くなる傾向にあるようです。
保育士の定着率が高い保育園では、主任クラスの保育士が
とても人間力の高い人であることが多いといわれています。
逆に、主任クラスの保育士の人間性に問題がある場合は、
そこから下の保育士の定着率が非常に悪い。
園長が良くない園
そのほか、園長がよくないと保育園の定着率が悪くなるという説もあります。
東日本大震災後、水筒の持参が認められていなかった保育園でも、保護者から
「水道水が心配なので、少しの間だけでも水筒の持参を許可してほしい」
という問い合わせが殺到した保育園があります。
今は水筒持参OKの保育園というのはとても多いですが、
場所によってはNGのところもあるのですね。
保育士の中でも、その問い合わせに同調した人が多かったそうですが、
その園長は「手続きが面倒だから」という理由で、水筒の持参を許可しませんでした。
呆れた保護者たちは、子供たちを水筒の持参を許可してくれる認可保育園に
こぞって転園させ、園長の方針を尊敬できなかった保育士たちも、年度末を機に
一気に辞め、他の保育園に移ったのだそうです。
そのほか、極端な例だと、園長と副園長が夫婦で、園長と主任が不倫しており、
副園長はその存在を知りながらもどうすることもできず、しかし主任には極度な
嫌がらせをするなど、昼メロ並みのシチュエーションに耐えられず、
保育士が定着しない、という園もある様子。
まさにドロドロの人間関係で怖いくらい。
しかしこういった園は、保育園に限らず、幼稚園などでもあったりするようです。
保育園の人間関係においては、よほど噂が回っていない限り、
実際に入ってみないとわからないというのが現実です。
地元の保育園に入社するということであれば、事前に何らかの情報を
得ることができるかと思われますので、保育園の人間関係や園長のタイプなどについては、
しっかりと確認をしてから就職先を決めた方がよいかもしれませんね。