親の問題
最近増えつつあるといわれている「モンスターペアレンツ」が、保育士を辞めてしまいたい理由になることもあるようです。
自分の子供を特別視してほしい、自分の子どもは悪くない(実際には言うことを聞かないなどの問題点がある)、本来は保護者がしつけておくべき事柄を、保育士の指導不足であると責任転嫁するなどといった行為を行う保護者は、保育士にかなりのストレスを与えます。
それを苦に、保育士を辞めてしまいたいと思う方はとても多いのだとか。
「うちの子に限って」という言葉が昔流行していたように、かなり前からモンスターペアレントという存在はあったのでしょうけれど、最近はあまりにそのレベルがひどすぎるようです。
保育園は保育を行うところであって、子供の躾をするところではありません。
しかし、保育園に行かせているのに何もしてくれていない、という保護者には本当に困ってしまいます。
また、すぐに暴力をふるう園児がいて、ある園児にいつも通り手をあげてしまったとします。そしてやられた園児がやり返したら、いきなり「◯◯にぶれた」と泣き出し、保護者にそのように伝える。
保護者は「うちの子がどうして殴られなければならないのか」と憤慨して保育士を突き詰める。保育士が事情を説明しても、自分の子どもに原因があるということを認めようとしない……。
こうしたことはとてもよくあります。
クレームを受けたら
保育士の中には、きちんと納得していただけるまで保護者に説明をする人もいるようですが、あまり気の強くない保育士は、勢いよく保護者に迫られると、怖くなって何もいえなくなってしまうということも多いようです。
特に若い保育士の場合、保護者が全員年上であることも多いので、ますます自分の意見を言いにくくなる様子。
とはいえ、保護者は保護者で、保育士の保育や対応について疑問を持っているという方も多いので、これについてはいたちごっこなのですが、モンスターペアレントという言葉に見に覚えのある保護者は、今一度自分の保育園に対する対応などを見なおしてみるとよいと思います。
逆に保育士も、胸を張って保護者に説明できるような保育ができているかを振り返ってみるとよいでしょう。
保護者から受けるストレスというのはかなり大きいようなので、困ったことを園長や同僚に相談できる環境に園側が意識することも大切なのではないかと思います。
お互いが支えあって仕事ができるような人間関係ができている保育園が理想ですね。